
小さなナイフは小回りが利いて便利です。
一般家庭においてメインで選ばれることの多い包丁は「180mm(または165mm)の三徳包丁や牛刀」もしくは「210mmの牛刀(シェフナイフ)」になりますが、食材の下ごしらえや細工などの細かな作業には150mm以下の小さなナイフが重宝されます。
ペティナイフ、パーリングナイフ、シャトーナイフなどがこれに当たります。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- ペティナイフとパーリングナイフの違いは?
- シャトーナイフの必要性は?
- どのナイフのどの刃渡りがおすすめか?
小さなナイフにはいくつかの種類があります。
ペティナイフは150mm以下の小さなナイフのことで、牛刀をそのまま小さくしたような形をしています。三徳包丁や牛刀はまな板の上で扱いやすい大きさですが、ペティナイフは手に持った食材に対して扱いやすい大きさになっています。(メーカーにより多少の違いはあるものの)パーリングナイフは100mm以下の小さなペティナイフであり、シャトーナイフは刀身がより短く三日月形をしたナイフになります。
ちなみにペティナイフのペティはフランス語の「petit(小さい)」が由来であり、パーリングナイフは英語の「paring(皮を剥く)」が由来です。シャトーナイフにはフランス語の「château(お城)」から「お城の装飾品のように美しく仕上げるためのナイフ」のような意味合いがあります。
スポンサーリンク
ペティナイフとパーリングナイフの違いは?
ペティナイフとパーリングナイフの違いは刃渡りです。
いずれもメインの包丁(三徳包丁や牛刀など)では作業のしにくい食材の下ごしらえなどに用いられることの多いナイフです。比較的刃渡りのあるペティナイフは汎用性が高く多くの作業をこなすことができますが、刃渡りの短いパーリングナイフやシャトーナイフは用途が限られてきます。
特にシャトーナイフは細かな作業に特化しているナイフです。
- ペティナイフ:牛刀の形をした150mm以下のナイフ
- パーリングナイフ:小さめのペティナイフ(主に100mm以下、アゴのないタイプであることも有り)
- シャトーナイフ:刀身が三日月形をした小さなナイフ
おすすめはペティナイフです。
メーカーにより多少の差異はあるものの、ペティナイフは150mm以下(多くは150mmか120mm)のナイフ、パーリングナイフは100mm以下のペティナイフ(アゴのないタイプであることも有り)、シャトーナイフは刀身が三日月形をした60mmほどのナイフになります。
パーリングナイフやシャトーナイフも悪くはありませんが用途が限られてしまうためにペティナイフほどの汎用性はありません。
ちなみに果物ナイフ(フルーツナイフ)は120mm前後の簡易的なナイフであることが多いです。120mmはリンゴ(直径80~100mmほど)を縦半分に切ることのできる刃渡りです。ペティナイフが牛刀をそのまま小型化した品質であるのとは違い、果物ナイフはペティナイフと比べて品質自体が落ちる傾向にあります。
刃渡りの違いによる選び方は?
選び方は用途のより異なります。
汎用性が高いのはペティナイフです。一般的なペティナイフの刃渡りには150mmと120mmがあり、まな板の上での作業が多い場合には150mm、食材を手に持っての作業が多い場合には120mmが扱いやすいサイズとなります。
完全にまな板を使わない場合にはシャトーナイフなども選択肢に入ります。
- ペティナイフ:150mm以下(主に150mmと120mm)
- パーリングナイフ:100mm以下
- シャトーナイフ:60mm前後
150mmと120mmのどちらが良いかは難しい問題です。
私のメインの包丁は240mmの牛刀です。家庭用としては扱いにくい刃渡りであるため、ペティナイフはまな板の上でも作業のしやすい150mmを選んでいます。しかし150mmはペティナイフとしては長めであることからも50mmのシャトーナイフを併用しています。
もしも私がこれから包丁をそろえるのであれば、(一般的な台所の広さだと想定すると)210mmの牛刀と120mmのペティナイフを選びます。※2025年6月、ミソノ刃物株式会社の牛刀210mmとペティナイフ120mm(共に440シリーズ)に買い替えました。
まとめ・ペティナイフとパーリングナイフの違いは?
ペティナイフとパーリングナイフの違いは刃渡りです。
メーカーにより多少の違いはあるものの一般的なペティナイフは150mm以下(多くは150mmか120mm)であり、パーリングナイフは100mm以下(アゴのないタイプであることも有り)となります。またシャトーナイフは刀身が三日月形をした60mm程度のナイフです。
いずれにしても小さなナイフがあると食材の下ごしらえは格段にはかどります。